みんな苦手な「補助線を引く難問」パッと解く視点 「見ているようで見えていない」場所に注目する

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そうすると、実は右の図形の意味も、だんだんと変わってきます。まず、この紫の三角形の頂角に注目しましょう。

これは、90°-60°なので、30°となります。そして、紫の三角形はこの30°を頂角とする二等辺三角形になっているので、底角は「(180°-30°)÷2」であるとわかり、これは75°となります。

ここまでくれば、あとは答えを出すだけです。正方形の1つの角なので90°となり、90°-75°=15°がxの角度となります。

「全体を見る能力」を養う

いかがでしょうか?

このように、歪な形であっても、全体を見ることで補助線を引くポイントを理解することができ、ヒントが見えてくる場合があります。

そういうときに、内側にだけ目を向けるのではなく、その外に何かが隠されているのではないかと見ていく、というのはとても重要なことです。この算数の問題を通して、ぜひその「全体を見る能力」を養ってもらえればと思います。

西岡 壱誠 現役東大生・ドラゴン桜2編集担当

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にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

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