ゲームばかりする子に親が見せるべき「本気」 学業への悪影響は調査でも証明されている

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「子ども(小中高生)は四六時中勉強しているわけではないし、そうする必要もない。遊びも大切な時間である。しかし、勉強ができる子を見ていると、その遊びの時間でゲームをやっている。勉強のできない子は、本来、勉強しなくてはならない時間にもゲームをやっている」

つまり、ゲームをやりながらも勉強ができる子は、「時間のメリハリを自らつけられる子」、または「メリハリをつけるよう教育された家庭に育つ子」なのです。お茶の水女子大学による「学力調査を活用した専門的な課題分析に関する調査研究」(平成25年度)によると「生活習慣の中で、家庭の社会経済的背景の差異を考慮しても、「テレビゲームで遊ぶ時間を限定している」は、学力に強い影響力を及ぼしているという結果が出ています。

東大生もゲーム自体はやっている

以前、東大生にゲームについてヒアリングしたことがあります。そこで、私がヒアリングした多くの東大生は、小中高でゲームをしていたということがわかり、驚いたことがあります。

東大生なのだから、勉強ばかりしてきたのだろうと想像するかもしれませんが、実態はまったく異なります。東大生もゲームをするし、遊んでもいます。しかし、決定的に違うのは、自分で時間のメリハリをつけているという点なのです(ちなみに、平成25年度「全国学力・学習状況調査 報告書文部科学省 国立教育政策研究所」では、ゲームをやる時間が短い子のほうが学力が高く、またゲームをまったくやらない子の成績が最も高かったという結果も出ています)。

つまり、ゲームをする→しかしメリハリがある→そのため勉強時間は減らない(息抜き時間にゲームをしていたにすぎない)という展開になっているのです。

しかし、自分でメリハリをつけられる子は、世の中にいったいどれぐらいいることでしょうか。統計調査がないため、何とも言いがたいですが、間違いなく50%には満たないことでしょう。ひょっとしたら10%もいないかもしれません。そう考えると、多くの子どもたちは、ゲームをすることで、本来、仕方なく勉強していたはずの時間すら失われることになるので、学力が確実に下がることになるでしょう。

では、小学生や中学生の頃に、非常に魅力的で楽しいゲームが眼の前にあり、それを途中で切り上げて、勉強するということが果たしてできるでしょうか?

私は、2つの考え方があると思っています。

ひとつは、「ゲームで遊ぶ消費者ではなく、ゲームを作る生産者になるために啓発していくこと」です。ゲーム好きが高じてクリエーターなるという話はよく聞きます。ひょっとしたら、その子はゲームクリエーターとしての適性を持っているかもしません。いつまでも消費者としてではなく、作る側に回ってみると考えてみることもいいと思います。しかし、これはごくまれなケースです。

もうひとつは、非常に効果的で現実的な方法です。私が保護者面談をしたときの次のやり取りをご覧ください。

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