日本ユーザーからヒント「Google Pixel」の新機能 12月の「ソフトウェアアップデート」で追加

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「クリアな音声」を有効にすると、録音データのノイズが削除される。後から無効にすることもできる(筆者撮影)

筆者がこの機能でインタビュー中の会話を録音してみたところ、通常だと入る、メモのためにキーボードを打つかすかな打鍵音や、人が動いたときの衣服のこすれた音、空調のわずかな音などが消え、声だけが文字通り、クリアに聞こえるようになった。後から音声を聞き返すとき、ノイズに集中力をそがれないため、ぜひ設定しておくようにしたい。

設定は、レコーダーアプリの設定画面から行う。まず、レコーダーアプリを開き、右上にあるグーグルアカウントのアイコンをタップする。この中に、「レコーダーの設定」というメニューがあるため、ここを選択する。12月のPixel Dropを追加した状態だと、ここに「クリアな音声」という設定項目が表示されるため、スイッチを有効にすればいい。

ただし、先に述べたように、この機能はモノラル録音にのみ対応しており、ステレオのままボタンをタップしようとしても、有効にならず、画面にその旨が表示される。この場合は、「クリアな音声」の下にある「オーディオチャンネル」を「ステレオ」から「モノラル」に切り替える必要がある。

ノイズがなくなったぶん、音量がやや小さくなってしまうのが難点だが、実は「クリアな音声」はAIでバックグラウンドの音を消しているだけで、ノイズ自体が録音されなくなるわけではない。そのため、再生時にこの効果を無効にすることも可能だ。音が小さくなりすぎてしまったり、ノイズも含めて周囲の雰囲気まで残しておきたいようなときには、再生画面で「クリアな音声」を無効にして再生するだけだ。後から設定変更できるため、基本は有効にしておくことをお勧めしたい。

本体を盗まれたときにデータを守る「盗難保護」

ここまで紹介してきた2つの機能は12月のPixel Dropで加わったものだが、10月のPixel Dropでは、セキュリティ対策に役立つ新たな機能が追加されている。「盗難保護」が、それだ。日本ではそこまで多いわけではないが、スマホがひったくられたようなときに、自動でそれを検知し、データを保護する仕組みで、ひったくりの検知にはAIを活用している。

本体が持ち逃げされそうになったとき、画面に自動でロックがかかる。操作中に盗まれてしまっても、グーグルアカウントやSNSなどにアクセスされるのを防ぐことが可能だ。画面ロックまでの時間などの設定を変更され、画面が点灯したままだと、コード決済サービスなども利用されてしまうリスクがある。この設定は忘れずにしておくことで、それを防げる。

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