「私は何を質問したいのか」ChatGPTの驚きの答え ChatGPTは「いい質問」を作れるか?

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Muselyのサイトを開いてみると、想定対象や難易度などを入力し、聞きたい範囲を入力すると、具体的な質問文を出力してくれる仕組みになっている。

また、調べてみると、Musely、HIX.AI以外にも、いくつかの質問ジェネレーターがウェブで利用可能になっていることがわかった。

どのジェネレータ―でも、質問者が何を書き入れるかが重要だ。つまり、基本的な部分は自分で考えるしかないのだ。

「よい質問」をする基本は変わらない

また、これらの質問ジェネレーターは、裏でChatGPTを用いて出力を作成しているように思われる(ChatGPTに尋ねてみると、確かに、ChatGPTなどの生成AIが使われているとのことであった)。そうであれば、こうしたジェネレーターを用いずに、直接にChatGPTと会話をするほうが、効率的に答えを引き出せるのではないかと思われる。

前記『書くことについて』において、私は、「よい質問をするには、仕事を続けるのが最強の方法」と結論づけた。この結論はいまでも正しいと思う。

ただ、この過程に ChatGPTという強力な武器が登場したことは間違いない。これをどう使うことができるか、さらにさまざまな試行錯誤を繰り返してみたいと思う。

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野口 悠紀雄 一橋大学名誉教授

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のぐち ゆきお / Yukio Noguchi

1940年、東京に生まれる。 1963年、東京大学工学部卒業。 1964年、大蔵省入省。 1972年、エール大学Ph.D.(経済学博士号)を取得。 一橋大学教授、東京大学教授(先端経済工学研究センター長)、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学大学院ファイナンス研究科教授などを経て、一橋大学名誉教授。専門は日本経済論。『中国が世界を攪乱する』(東洋経済新報社 )、『書くことについて』(角川新書)、『リープフロッグ』逆転勝ちの経済学(文春新書)など著書多数。

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