奈良県「K-POP無料ライブ」批判への強烈な違和感 自治体のことは自治体で決めればいいのだが…
これを受け、14日、山下知事はX上に、追加で下記のような説明を行った。
私の投稿に「お金のない日本の若者も」という表現がありましたが、日本の若者がお金がないという意味ではなく、「日本の若者も財布の中身を気にする必要なく」という意味ですので、誤解を与えた方にはお詫びして訂正します。
さらに、ネット上の「いくつかの誤解等」についても説明を行った。しかしながら、批判は収まることはなかった。
こうして見ると、知事がXに発信した情報が呼び水となって、さらに議論が巻き起こっていることがわかる。
最終的には、県議会でも可決されたが、山下知事は、「経費の削減に努め、県民に理解される形で進めていきたい」と表明。経費削減、ライブの有料化の可能性も検討されることになっている。
SNSで「韓国ネタ」は燃えやすい
山下知事は、2023年に奈良県知事に就任したが、多くの公共事業を見直し、コスト削減、予算の効率的な活用を推進してきた人物だ。なお、山下氏は日本維新の会から初めて奈良県知事に当選しており、自民党系会派と対立することも多い。
今回の県議会での議論は、この対立構造が背景にあると思われるが、自民側から「予算の無駄遣い」と指摘されるという、皮肉な現象が起こっている。
県議会での議論はさておき、メディアで報道され、世の中に知れ渡ってしまったため、山下知事はXで説明を行わざるを得なくなったのだと思われる。ただ、X上でそれを行ったことが適正だったのかという疑問は残る。
そもそも、SNSで「韓国」は代表的な“炎上ネタ”だ。SNSの世界では、ネトウヨ(ネット右翼)と呼ばれる右傾的な思想の人たちの声が目立っており、韓国バッシングが起こりやすい。
今回の奈良県の話題は、まさに格好のネタだった。ネトウヨまではいかなくとも、SNSには反韓、嫌韓意識を表明するアカウントも多く見られる。
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