「報連相のループ」こそが人を飛躍的に成長させる 「わらしべ長者」のおとぎ話が教えてくれること

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ちなみに、私の場合は、次のような対応を心がけています。

①面談中に、議事録をとりながら話を聞いてよいか許可を求める(書くものがないときはスマホで)。その後、対話の中で自分が感じたこと、学んだこと、これから自分が実行することなどを整理してまとめ、お礼状としてお送りする。

②実行したら「実際こういうふうになっています」と中間報告をする。

③一通り実行した結果と、そこで感じたこと、学んだこと、さらに相談したいことを具体的に質問する。

私がここまでするのは、感謝の気持ちからです。面談の後に途中経過を報告しないのは、時間をとって教えてくださった方に失礼だと思うからです。それに、アドバイスは実際に自分でやってみて、その結果をもとにさらに研究していかないと、本当には身に付かないと思うのです。

と、偉そうに書いてはいますが、これは私も数年前にメンターから注意されて気がついたことでした。そのときに、報連相(報告・連絡・相談)をする意味や、中間報告と結果報告の大切さをこんこんと指摘されて反省しました。

「こんなふうに行動したら相手は喜んでもっと親身になって教えてくれる」――から報告するのではありません。相手への感謝としてやるということです。この真意については、うちのスタッフたちにも教育しています。

早く解決したければ人に話せ

学びに関しては、必要なものを自ら学びにいく場合と、日々の仕事の中で課題にぶつかるたびにそれを解決しながら学んでいく場合がありますよね。そのうち後者に関しては、私は『人生ゲーム』と『わらしべ長者』をイメージしています。そうすると、学びも楽しくなるのです。

まず『人生ゲーム』とは、すごろく形式で駒を進め、人生におけるイベントを経験しながら億万長者をめざすボードゲームです。私は億万長者をめざしているわけではありませんが、日々の経営の中で出合うイベントやトラブルに向き合っていると、リアル人生ゲームをプレーしているような感覚になります。

つまり、テストのような正解のない課題に取り組んで、その結果を「自分の答え」にしていくことがゲームのように楽しいのです。

次ページ1本の稲藁の芯しか持っていなかった青年
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事