2. 世の中全般の流れを掴めるような本
3. 「職業人以外の自分」を成長させる本
の3分野だ。
要は、自分自身の根本を今一度見つめなおし自分自身を律する(上記1)、そして普段深く洞察することのできない自分自身及び社会を取り巻く変化などをキチンと理解・把握しその上で一ビジネスパーソンとしての自分自身の価値観や視点をアップデートする(上記2)、そして「ヒトとしての自分の総合力を鍛える」(上記3)、という事だ。
繰り返しだが、年末年始という特別な期間にこれを「毎年」行うということに、自分自身の立ち位置の確認と価値観や視点のアップデートを行うという意味において、重要性があるのだ。
「平家物語」は人生の教科書
さて、上記3分野のうち1番目に関して何を選ぶかは、それぞれの人生観や価値観などに強く依拠するため、一番ヒトそれぞれで判断が分かれる分野であろう。
私自身の例でいうと「平家物語」である。
そう、「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」の平家物語である。
これについて語りだすととてもここでは紙面が足りないので、詳細は割愛するが、日本や日本人的な美や価値観といったものが凝縮しているだけではなく、保元の乱、平治の乱を経て壇ノ浦の戦いに至るまで、30年前後の間という非常に短い期間における物語の数々は、まさに人生の教科書だ。
「おごれる人も久しからず」という自分自身を律する大切さだけではなく、組織マネジメント、家族マネジメント、コミュニケーションの大切さというビジネスパーソンにとっても重要な示唆はたくさんある。
いずれにしても、平家物語以上に美しく、そして人生の示唆に富む物語を少なくとも私は知らないし、勝手にそう思っているわけだ。
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