認知症予防につながる「いつもの食事」のヒント 卵や肉、魚、発酵食品の食べ方と選び方
<バランスよく食べよう>
肉の代表は牛、豚、鶏です。これらにはそれぞれいいところがあるので、バランスよく毎日の食事に取り入れましょう。
牛肉は脂身の少ない赤身を選びましょう。牧草を食べて育った牧草牛(グラスフェッドビーフ)であればオメガ3が豊富です。
豚肉も脂身の少ない赤身がおすすめです。代謝を高めるビタミンB1が豊富で、疲労回復やスタミナアップに効果があります。
鶏肉は、疲労回復効果のあるイミダペプチドが多いむね肉がおすすめです。皮にはとり過ぎると炎症を促すオメガ6が多いので、調理する際に取り除いて食べましょう。
栄養的には、それぞれいい点があります。あまり難しく考えず、自分の好きなものを食べるのでOKです。
動脈硬化も認知症も予防
オメガ3には、炎症を抑えるEPA(エイコサペンタエン酸)と、神経細胞の膜に必要なDHA(ドコサヘキサエン酸)のほか、えごま油やあまに油に含まれるα - リノレン酸(体内でDHAやEPAの合成に利用される)があります。
ドイツのベルリン医科大学神経学の研究グループは健康な高齢者に、オメガ3を含むサプリメントを6か月間投与したら認知機能が向上したと報告しています。認知機能の維持にはオメガ3が欠かせません。
ところが、現代人はオメガ3が不足しがち。意識してとる必要があります。さば、いわし、さんまなど青魚はEPA、DHA、どちらも豊富に含まれていて、動脈硬化、認知症予防に役立つ重要な食材です。積極的に食べましょう。
<刺身で食べるのがおすすめ>
EPAやDHAを効率よくとるには刺身で食べるといいでしょう。焼いたり、揚げたりするとせっかくのいい油が調理中に失われてしまいます。煮魚は味つけに砂糖が使われるのであまりおすすめしません。
脳や血管にいいとわかっていても、鮮度が落ちやすく、調理の手間がかかる魚を購入することに躊躇(ちゅうちょ)する人もいるようです。
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