外国人留学生の新卒採用がますます増加か?--リクナビが「グローバルキャリアLIVE」開催
1月7日、8日にリクナビが東京ビッグサイトにて合同企業説明会「リクナビLIVE」を開催した。2日間で出展企業は622社、参加学生は2万7575人。
この「リクナビLIVE」で注目されたのは、7日にリクナビとしては初めて外国人留学生や日本人バイリンガル人材を対象とした「グローバルキャリアLIVE」コーナーを設けたこと。「グローバルキャリアLIVE」コーナーへの来場者は1709人で、出展企業は30社だった。
会場で企業の採用担当者の声を聞くと、「新卒採用の半分を外国人にしたい」というルネサスエレクトロニクスのように日本企業のグローバル採用意欲が強い。
以前は海外展開に備えて外国人留学生を採用するというケースが多かったが、最近では「とにかく優秀な人材が欲しいから」という理由で外国人留学生を採用するケースが増えている。海外売上高比率の低い企業でも、外国人採用に力を入れているのは珍しいことではない。
一方、留学生に話を聞くと「親も日本での就職望んでいる」(芝浦工大:中国出身)、「夏までに内定が取れなくても日本で就職活動を続けたい」(津田塾:韓国出身)など日本での就職意欲が強い。
2009年現在で、日本国内の外国人留学生は13万2720人だが、政府は2020年をメドに留学生を30万人とする「留学生30万人」計画を進めている。すべての留学生が日本企業に就職するわけではないが、日本に就職する外国人留学生が今後増加することは間違いない。あと数年すれば新卒採用のメンバーに外国人が含まれていることが珍しくなくなるだろう。
参加していたアフリカ人留学生
(東洋経済HRオンライン編集長 田宮寛之)
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