40年前の「牧歌的な渋谷」が外国人の街になるまで 東急vs.西武の「百貨店20年戦争」が生んだ好循環

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紺ブレ(紺色のブレザー)とジーンズスタイルが定番の渋カジ(渋谷カジュアル)が10代後半以上の男女に流行り、そのスタイルを身につけた若者がセンター街を中心にした街に溢れた。

中にはチーマーと言われる不良グループもいて、渋谷を舞台に、対立するグループ同士が抗争を繰り広げたりもした。

渋谷センター街の高校生カップル(写真:1999年6月22日、梅谷秀司撮影)
現在のセンター街のようす(写真:2024年12月11日、梅谷秀司撮影)

90年代には、制服のスカートをミニ丈にしてルーズソックスを履く女子高生のブームや、安室奈美恵をファッションリーダーとするアムラー、コギャルが話題となった。その時代に流行ったものと言えば厚底サンダル、プリクラ、携帯電話、テレクラなど。

センター街をゆくコギャル。夏は露出多めのファッションに厚底サンダルが定番だった
(写真:1998年7月7日、梅谷秀司撮影)
90年代なかばから爆発的に流行ったプリクラ。当時の女子高生の間で、放課後、渋谷センター街に友人とプリクラを撮りにくるのがブームとなった(写真:1998年6月4日、東洋経済写真部撮影)
1980年代から90年代にかけて流行った“テレクラ”や消費者金融などの広告だらけの電話ボックス(写真:1999年6月22日、梅谷秀司撮影)

「平成レトロ」として再流行

その後は、さらに過激化して顔を黒塗りするガングロ、ヤマンバというスタイルが渋谷のストリートファッションとして流行してきたが、それらも今は「平成レトロ」として懐古される時代となった。

このギャルファッションのアイテムを販売するようになった人気店を擁していたのが109で、90年代以降の渋谷のストリートファッションを支えた存在だった。

90年代後半になると、若者の間の連絡ツールはポケベルから、PHS、携帯電話へと変化していった(写真:1998年6月4日、東洋経済写真部撮影)
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