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黒木華が振り返る「がむしゃらに走り続けた20代」 「肩の力を抜いてみたら、30代が豊かになった」

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日本の俳優として、史上4人目となるベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したのは23歳のとき。

その後も、史上2人目となる2年連続の日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞など輝かしい足跡を残しながらも、熱狂の中心にいた黒木さん本人は「今いち手応えがなかった」と模索の中にいた。

黒木さん:忙しくさせていただいているからこそ、忙しいことに流されてお芝居をしていないだろうかと悩んでしまった時期だった気がします。
(撮影:洞澤佐智子)

トンネルを抜けるきっかけになったのは、歳月の積み重ねだった。

黒木さん:特に30代を迎えてからですね。年をとって、経験を積んで、力の抜きどころが分かるようになった。おかげで20代の頃よりずっと楽になれました。

そばにいる人たちの心まで和ませるような笑顔で、必死にもがいていた過去の自分を振り返る黒木さん。28歳でやっておいて良かったことについて聞くと、こんな答えが返ってきた。

黒木さん苦労はして良かったなと思います。友達に当たってしまったこともあるけど、あのとき悩んだことは決して無駄ではなかったなと。どんな経験も必ず身になると、時が過ぎて改めて実感しています。

まあ、友達に当たる必要はなかったかもしれませんけど(笑)

休むことで、自分が豊かになる

(撮影:洞澤佐智子)

その反面、やらなくて良かったこともある。

黒木さん:がむしゃらになりすぎなくても良かったのかなとは思います。当時は、休んだらもう仕事がなくなるんだと勝手に思って、「休んだらダメだ」と自分に言い聞かせていたところがあって。

けど、今は休んで何か違うことをすることも大事。やっぱりアウトプットばかりではすっからかんになってしまいますから。

行ったことのない場所に行ったり、見たことのない景色を見たり、自分自身で経験することが大事だなと。芝居から離れることによって得たものが、のちのち芝居につながっていく。

休むことで、自分が豊かになるんです。

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