黒木華が振り返る「がむしゃらに走り続けた20代」 「肩の力を抜いてみたら、30代が豊かになった」
結婚に関わる職に就きながらも、自身は結婚に対してあまり前向きな気持ちになれず。家庭を持つことを夢見る恋人・澄人(中村蒼)とも将来設計が重ならないまま、お互いあと一歩相手に踏み込めないような毎日を送っていた。
監督から事前にいただいたキャラクターノートに梓の生い立ちも書かれていたので、結婚に前向きになれない気持ちはよく分かりましたし、仕事を頑張りたいという思いは私も同じ。だから、梓の心の揺れに関しては違和感なく寄り添うことができました。
人と人とのつながりを大切にしたい
黒木さんが演じると、どんな人物もそこで本当に生きているような実在感と生活感が生まれる。自然なたたずまいと、みずみずしい感情表現。本作でも、クライマックスでこぼれる梓の涙に作為めいたものがまるでなく、つい感情移入してしまう。
今回も、目の前にいらっしゃる西田(尚美)さんと(田口)トモロヲさんの気持ちを受け取ることで、自然と涙が出てきました。
本作の縦糸となるのが、親友・叶海(藤間爽子)との絆だ。「かけがえのない友情」を描いた物語に触れて、黒木さん自身も「友達は心の支え」だと改めて感じたという。


















