黒木華が振り返る「がむしゃらに走り続けた20代」 「肩の力を抜いてみたら、30代が豊かになった」
黒木さん:どうしてなんでしょうね。前提として、友達が少ないというのがあるかも(笑)。気の合う相手としか友達にならないので、そういう苦労は感じたことがないかもです。
友達は、多いからいいというわけではない。心を預けられる友達に必要なものは、会う頻度でもライフスタイルの一致でもない、もっと別のことだ。
黒木さん:私は、お互いを尊敬できることが大事なんじゃないかと思います。親しき仲にも礼儀あり。ちゃんと相手に気を遣えるって、当たり前のことだけど、信頼を育んでいく上では忘れちゃいけないですよね。
気の合う友達とは考え方も近いから、あまりトラブルにもならないんだと思います。
気の合う友達とは考え方も近いから、あまりトラブルにもならないんだと思います。
人間関係において「自分を犠牲にしてまで一緒にいることはない」と黒木さんは言う。価値観の合わない人と無理して関わらない。本当に大切にしたい人がそばにいてくれれば、それ以上望むものはないのだ。
黒木さん:基本的に私は友達だからといって頻繁に連絡をとるタイプではないですし、普段から連絡をしないから友達ではないという考え方でもない。
同じ考えの人が集まっているから、特にストレスもなく、平和にやっていけているのかもしれません。
同じ考えの人が集まっているから、特にストレスもなく、平和にやっていけているのかもしれません。
依存せず、執着せず。心のよどむような会話もしない。互いに敬意と適度な距離感をもった、さっぱりとした付き合いは、まさに大人の友情だ。年齢を重ね分別を身につけた今だからこそ、自立した友情が悩める女性たちの休憩地点となる。
20代に悩みもがいた経験は決して無駄にはならない

(撮影:洞澤佐智子)
順調に俳優としてのキャリアを築いてきた黒木さんだが、20代の頃には不安もあったという。特に、Woman type読者世代と同じ「28歳」の頃には、漠然とした将来への不安を感じていた。
黒木さん:結果を残さなければいけないと思いながらも、何をしたらいいか分からないというか。
働いているけれども、はたしてちゃんとできているのか、この先どうしていけばいいのか、漠然とした不安に追われていて、なかなか余裕を持てませんでした。
働いているけれども、はたしてちゃんとできているのか、この先どうしていけばいいのか、漠然とした不安に追われていて、なかなか余裕を持てませんでした。
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