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「クリパの翌日に」死んだ愛猫の腸内にあった異物 イヌや鳥も…年末年始にペットの死が多い理由

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  • 中村 進一 獣医師、獣医病理学専門家
  • 大谷 智通 サイエンスライター、書籍編集者
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クリスマスパーティーの翌日に死んだネコ

クリスマスの翌日、3歳のメス猫の遺体が持ち込まれてきました。

飼い主さんが言うには、「仕事から帰宅すると亡くなっていた」とのこと。昨日まで元気だった愛猫を突然失って動揺しながらも、飼い主さんは「とにかく死因を知りたい」とおっしゃいます。

普通なら僕も仕事納めの時期ですが、病理解剖は時間との勝負。遺体が持ち込まれたからには、すぐに解剖を始めなくてはなりません。すると、ネコの腸内に細かく砕けた異物が見つかり、それが原因で腸閉塞を起こしていたことがわかりました。

飼い主さんに直近数日の状況を詳しくヒアリングすると、ネコが亡くなる前日に、友人家族を招いてクリスマスパーティーを開いたとのこと。その際、友人が子どもを連れてきたため、「騒音対策に、急きょ、床に連結マットを敷いた」という話でした。

さまざまな連結マット(写真:genzoh/PIXTA)

これはよくあるケースで、腸に詰まっていた異物の正体は、床に敷いた連結マットのかけらです。ネコが連結マットで遊んでいるうちにつなぎ目の凸部分がちぎれ、それを誤って飲み込んでしまっていたのです。

実は、子どものいるご家庭の騒音対策や、ネコの脚への負担軽減のため、よかれと思って飼い主さんが床に敷いた連結マットが原因で愛猫が亡くなる――このような悲しいケースを、僕はこれまでに何度も見てきました。

連結マットはネコにとって危険

ネコを飼っているご家庭では、「連結マットはネコにとって危険なものだ」と認識しておいていただければと思います。つなぎ目には上からガムテープを貼っておくことで、誤飲のリスクを下げることはできます。しかし、見栄えが悪いですし、危険を完全にゼロにすることはできません。

また、クリスマスにはツリーの飾りやプレゼントの梱包材など、ひも状のゴミが多く出ます。これらのひもも、ネコはしばしば誤って飲み込んでしまうため、注意が必要です。

一度、ひもの端が口に入ると、ネコはずるずると最後まで飲み込んでしまい、腸閉塞で命を落とすことがあります。ネコの舌はザラザラしているので、口にしてしまった異物が奥のほうまでいってしまい、誤って飲み込んでしまうことが多いのです。

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