「子どもは親を映す鏡」だからこそ見直したい習慣 親もちゃんと挨拶してる? 行動は子どもに伝わる

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マンガの例では、大人が「元気に挨拶すること」を子どもには求めつつ、実は自分はできていませんでした。しかし、子どもはその行動をしっかりと吸収していることがわかりましたね。なんだか思い当たる節があって、ちょっとドキッとしますね。

「不一致な言動」とは、大人の言っていること(言葉)とやっていること(行動)が一致していない状態のことです。たとえば、子どもに「片づけようね」と言いながら、自分の部屋は整理整頓ができていないような状況を指します。

「不一致な言動」をすることには、いくつか心配な点があります。

●子どもに混乱や不信感を与える
●子どもが正しい行動を学ぶ機会を失う
●子どもが真似て学ぶチャンスを妨げる

子どもは今まさにいろいろなことを知り、理解して、できるようになろうとしているときです。そんな育ちを助けるためには、「不一致な言動」を引き算することがおすすめです。そうすることで子どもはより自立に向かっていくことができます。

不一致な言動を引き算する3つのポイント

そのために、意識したいポイントが3つあります。

1. 大人は子どもの「モデル」となる

子ども、特に乳幼児期の0〜6歳の子どもは何でも吸収することのできる「吸収する力」をもっています。「こんなことも吸収しているの?」と大人がドキッとするくらい、いろいろなことを吸収することができます。

私たち大人が意識しなくても、子どもは周りを観察し、人間としての立ち振る舞いや言葉を吸収し、真似てどんどん自分のものにしていくのです。

実際に日々お子さんと過ごす中で「いつの間に覚えたの?」「どこで覚えてきたの?」と驚くことはありませんか? 子どもが手の代わりにお尻や脚を使ってバタンと扉を閉めるようになったり、突然「ヤバい!」「ウケる!」などと言うようになったり。

子どもがそのような姿を見せると初めて「見られていたのね!」と気づきますよね。

このように、何でも吸収しながら「自己=自分」を創っているからこそ、私たち大人は子どもの「モデル」となることが大切です。

観て→真似て→自分のものにしていく

このプロセスが叶い、自立に向かうことをできるようにするには、観察するべき対象の「モデル」が必要なのです。

そのために、「不一致な言動」を引き算することがおすすめです。私たち大人が「不一致な言動」を引き算することで、子どもにとって一貫したモデルになることができます。さらに子どもはより理解することにつながるため、観て→真似て→自分のものにしていく→「できた」が増えるということが叶い、より自立に向かうことができます。

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