子育ては「引き算」するぐらいでちょうどいい 親の決めつけをやめたら子どもの自己肯定感UP

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マンガでは、ひとりで過ごすのが好きな子どもの姿を見て「このままじゃ社会性が育たないかも……」と感じたり、「この子は内気だわ」と決めつけたりする姿が見られましたね。

子育てをしていると、「どうせできないだろう」「この子は本当に何回言ってもわからない子だから」などと、無意識のうちに子どもに対して「決めつけ」をしたくなることはありませんか?

「決めつけ」とは、子どもに対して先入観や固定観念を持ち、その子の可能性や成長を限定的に捉えてしまうことです。

この「決めつけ」には、具体的には「先入観」と「勝手な評価」が含まれます。

●「先入観」とは、「どうせ〜だから」「○歳なんだから〜できるはず」などの子どもを見る〝前〞に持っている固定された考えやイメージです。
●「勝手な評価」とは、「この子は内向的」「○○ができない子」などと子どもを見た〝後〞に自分の主観や個人的な基準で判断を下すことです。

しかし、子どもは今まさに「自分」を創っている最中です。その成長を助けるためには、「決めつけ」を手放すことが大切です。先入観や勝手な評価は、私たちの目を曇らせ、子どもの本当の姿を見えなくしてしまうからです。

「決めつけ」で生じる心配なこと

「決めつけ」をすることには、いくつか心配な点があります。

●子どもの本当の姿や能力を見逃してしまう
●子どもの自己肯定感や自信の育みを妨げる
●大人が子どもの成長や変化に気づきにくくなる
●一度決めつけると、それに当てはまる姿ばかりが目につくようになり、間違った認識が強化されてしまう

「決めつけ」を引き算することで、子どもはありのままを受け入れてもらうことができ、自己肯定感や自尊感情を育むことができます。

そのために、意識したいポイントが3つあります。

1.  子どもを「見る」のではなく「観察する」

子どもの育ちを助けるために必要なことは、子どもを〝観察する〞ことです。これは、ただ視覚的に見えているという「見る」ではなく、意識的に子どもの姿を「観察する」という意味です。

観察することがなぜ大切かというと、子どもの育ちを助けるためには、目の前にいる〝その子〟のニーズを知り、それに合ったサポートをしていくことが欠かせないからです。

たとえば、新しいパズルに挑戦しようとする子に、「すぐ諦めるからどうせやれないだろう」という先入観をもっていると、本当に子どもが必要としているサポートができないことがあります。「本当にやれるの?」「すぐ諦めちゃうからもっと簡単なのにしておいたら?」などと声をかけることもあるかもしれません。

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