頭の良さが「角度を求める問題」で鍛えられるわけ あらゆる場面で使える「思考の基本」が試される
「角Aと角Bを合計したら100°。角A+角B+角Cは、三角形の3つの和で、180°。だから、このCの角度は80°だ!」と考えて答えを出す、みたいな問題だったわけですが、でもこれって、Cの角度がわかったからなんなんだ、と考えてしまう人も多いのではないでしょうか。
しかし実はこれらの問題って、図形の問題というよりも、情報整理の問題なんですよね。この問題が解けるようになると、思考力が鍛えられていくのです。
さっきの問題を例に挙げてみましょう。そもそもなぜ、僕たちはこの問題を解くことができたのでしょうか? それは、頭の中でこんなことを考えていたからです。
情報2:角B=60°
情報3(←情報1+情報2):角A+角B=100°
情報4:角A、角B、角Cは三角形の3つの角なので、合計すると「角A+角B+角C=180°」になる
情報5(←情報3+情報4):角C=80°
こういう思考回路で、「角C=80°」という情報を得ているわけです。
要は、「2つ以上の情報をもとに新しい情報をつくっていく」という過程を積み重ねることで、角度を求めることができるという問題だったわけですね。
これ、かなり複雑なことをやっていると思いませんか?
複雑な問題でも、やっていることは同じ
もう1問、難しい問題を例に挙げてみましょう。例えばこちらの図形をご覧ください。このXの角度を求める問題です。
○や●は角度を表し、仮に○が10°だったら○+○は20°となる、という意味になります。
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