モト・グッツィ「V100マンデッロ」伝統と次世代 イタリア名門ブランド100周年の集大成バイク
V100マンデッロは、数多くの技術的なチャレンジを取り入れている。そのひとつが「アダプティブ・エアロダイナミクス」を世界で初めて採用したことだ。
これは、フロントカウル後端にあるディフレクターが左右に広がることで、ライダーの体にあたる風圧を緩和させる機能だ。時速35〜90km/hの設定で開きはじめ、時速20km/h以下で閉じられる。エンジンの走行モードと速度設定で、介入するタイミングを選ぶことができ、効果は十分に体感できる。併せてフロントのトップスクリーンも電動操作で高さ調整が可能。筆者は運転時に雨に見舞われたが、このディフレクターをレインモードで介入にセットしておいたことと、電動トップスクリーンを上段まで上げたことで、膝まわりから胸まわり、ヘルメットまでが大幅に雨水からプロテクションされることになった。
また、6軸の慣性プラットフォームからなるトラクション制御や、コーナリングABS、クイックシフターも標準装備されている。ビジュアル面ではDRL付きフルLEDランプにクルーズコントロール、ライディングモードは「ツアー」「レイン」「ロード」「スポーツ」の4つから選択可能だ。
さらにエンジンマップは3種類、トラクションコントロールは4段階、エンジンブレーキは2段階から選べる。最新スポーツモデルに引けを取らない充実の電子デバイスだ。
モト・グッツィ社100周年の集大成
V100マンデッロは、モト・グッツィ社の過去100年の集大成としてリリースされ、今後100年を目指すバイクとしてのスタートに立ったバイクだ。
ロードスターのような乗り味と、ツアラーのような走行性を持ち、コンパクトで快適性が高い全く新しいオールラウンダーだ。だからこそ、ハイクラスサルーンカーと言わせていただいた。このパッケージであれば、ビッグバイクからの乗り換えも、ステップアップのライダーも納得できるはず。決して奇をてらわず歴史を重んじた作り込みは、走れば走るほどに、その良さがわかる1台と言える。
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