モト・グッツィ「V100マンデッロ」伝統と次世代 イタリア名門ブランド100周年の集大成バイク

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V100マンデッロのエンブレム
V100マンデッロのエンブレム(写真:三木宏章)

今回のマシンに付けられたネームングでもあるV100マンデッロ。V100は創業100周年の記念として、マンデッロはイタリア北部にある世界有数のリゾート地でもあるコモ湖の近くに位置する街マンデッロ・デル・ラーリオからきている。ネーミングの由来になっているマンデッロ・デル・ラーリオの街は、モト・グッツィ社が永きにわたり本社および生産の拠点としているところだ。

モト・グッツィの歴史は古く1921年に創業。同社は第二次世界大戦前後のレース活動において、常勝チャンピオンチームとして14度の世界タイトルと11回のマン島TTレースでの優勝など、そのブランドは高性能エンジンの代名詞とも言える取り組みを行っていた。レース活動は1950年代後半で撤退し、市販車への取り組み強化にシフトしていく。

その市販車は当初、小型〜中排気量中心の展開ではあったが、1965年に初投入された空冷703cc V型90度2気筒エンジンの「V7」で大排気量車の量産をはじめ、いくつかの歴史的モデルを経て、今回のV100マンデッロでV型エンジンは新設計水冷4バルブとなった。

一般道から高速道路で走りを再確認

筆者による走行シーン
筆者による走行シーン(写真:三木宏章)

今回は都内から一般道と高速を使い栃木県の那須モータースポーツランドとモビリティリゾートもてぎ、静岡県の富士スピードウェイという3カ所のサーキット業務を5日間にわたりV100マンデッロで移動しながら検証し、改めてその魅力を体感することになった。

サイドパニアセットは、左右セットで14万9600円
サイドパニアセットは、左右セットで14万9600円(写真:三木宏章)

V100マンデッロには、中長距離ツーリングでも安心なサイドパニアセットがオプションとして用意され、今回の試乗車にも装着されていた。このサイドパニアセットは、パッセンジャーシートを外し、スライドさせることで左右ごとに脱着可能で、不要なときは簡単に取り外すことが可能だ。

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