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ホテル事業で260億稼ぐ「あの通販会社」の勝因 ベルーナ流「浪漫を感じるか」M&Aの舞台裏

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「M&Aの話がくるリゾートホテルは、たいていロケーションがいいんです。福島にある『裏磐梯レイクリゾート』も、北海道の『定山渓ビューホテル』も、おそらく界隈で一番よいロケーションで、浪漫を感じました。だから躊躇なくリノベーションができたんです」と振り返る。

そして、そうやって腹をくくって投資を決断した後は、「その地域でほかのホテルが儲からなくても、うちだけは確実に稼ぐためにどうしたらいいか」と戦略を練る、とも。

裏磐梯レイクリゾートは、桧原湖・磐梯山を望む標高約800mの高原に位置する(写真:グランベルホテルグループ提供)

「基本的に、地方の旅館やリゾートホテルはそこまで儲かりません。それぞれの地域でナンバーワンを目指すくらいでないと、高収益は見込めないのです。定山渓でも、当社が全体の約40%の集客を担っています。

儲からない地域で、例外をどう作るかを突き詰めて考えています。高収益を実現するには競争力が必要です。競争力を生みだす改善、改良、改革のために、従業員のモチベーションをどう高めるかを常に意識して経営しています」

定山渓のダイナミックな自然を眺めながら入浴できる、定山渓ビューホテルの大浴場(写真:グランベルホテルグループ提供)

浪漫を妨げる要因は「人」に

安野社長が実際に視察してM&Aをする割合は、3、4軒に1軒程度だ。ただ、最近は浪漫を感じるような物件が減っていると嘆く。M&Aをする企業が増えて物件確保が難しくなったり、宿泊客がホテルに求めるレベルが高くなっていることが要因だ。

加えて、大きな理由に人員確保の難しさがある。「この立地で人を確保できるか」を考えたときに躊躇する物件には、浪漫を感じても投資できないのだ。

「努力に努力を重ねて人を集めないといけないか、少しがんばれば集められるのか。このふたつには、かなり差があります。人が集められないならやめたほうがいい」と安野社長は苦い表情を浮かべる。

岩手県の奥座敷、花巻温泉郷の中でもさらに奥まった山中に位置する温泉旅館、山の神温泉 優香苑(写真:グランベルホテルグループ提供)
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