ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ほかにも新型モデルでは、ハイブリッド・ガソリン両タイプの4WD車に独自の「リアルタイムAWD」も搭載。路面や車両の状態をクルマが判断し、4輪への駆動力を瞬時に最適配分するシステムだ。とくに、e:HEVとのマッチングでは、モータードライブの特徴である大トルクを、素早く最適に駆動配分することで、雪道やウエット路面などスリップしやすいロケーションなどでも、安定感のある走りを提供するという。

2代目フリードの走行イメージ
2代目フリードの走行イメージ(写真:本田技研工業)

ちなみに、新旧モデルのガソリン車は、どちらも1.5L(1496cc)・直列4気筒エンジンを搭載。スペックは、先代が最高出力95kW(129PS)/6600rpm、最大トルク153N・m(15.6kgf-m)/4600rpm。一方、新型は最高出力87kW(118PS)/6600rpm、最大トルク142N・m(14.5kgf-m)/4300rpm。数値上の出力やトルクは先代モデルのほうがやや高いが、この程度の差なら実際はほぼ互角だろう。

ただし、燃費性能(WLTCモード値)は、新型の14.4~16.5km/Lに対し、先代は15.6~17.0km/Lと、先代のほうが数値はよりいい。もちろん、これらは、あくまでカタログ上の数値。実際の燃費は、ドライバーの乗り方や路面状況などによって変わってくるので一概には言えないため、あくまでも参考値として捉えていただきたい。

疲れにくく、見切りのよい運転席

2代目フリードのインパネまわり
2代目フリードのインパネまわり(写真:本田技研工業)
3代目フリードのインパネまわり
3代目フリードのインパネまわり(写真:本田技研工業)

一方、運転席まわり。新型では、メーターをステアリング奥に配置するインホイール式に変更。ダッシュボード上に装備していた先代と比べ、前方視界がよりすっきりとしている。メーター自体も、7インチTFT液晶タイプを採用し、速度や現在時刻など、必要最小限の情報を見やすく表示する仕様となっている。また、フロントピラーを2本タイプから1本タイプに、さらにドアミラー位置を変更することで、ななめ前方の視界も向上。交差点などで歩行者を認識しやすくするなど、運転時の視界に気を配ったデザインとなっている。

また、新型の運転席や助手席には、新しく「ボディースタビライジングシート」を装備。人の骨格を研究して開発したというこのシートは、長時間座っても疲れにくい構造を持つことが特徴だ。実際に座ってみると、座面や背もたれは、硬すぎず、軟らかすぎない適度な弾力を持ち、とても快適。筆者のような腰痛持ちでも、ロングドライブなどで疲れにくく、腰痛にもなりにくいことが期待できる。

次ページ室内やラゲージスペースの広さを比較する
関連記事
トピックボードAD
自動車最前線の人気記事