ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ

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ほかにも新型では、スイッチのオン/オフで操作ができる「電動パーキングブレーキ」も採用。アクセルを踏むと解除される仕組みのため、従来の機械式パーキングブレーキのように、解除を忘れるとブレーキを引きずったまま発進するようなケースもなくなった。さらに、信号待ちなどの停車中に、ブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持する「オートブレーキホールド」も装備。渋滞路などで、ドライバーの疲労を軽減する装備も追加されている。

室内・荷室の広さについて

2代目フリードの室内イメージ
2代目フリードの室内イメージ(写真:本田技研工業)
3代目フリードの室内イメージ
3代目フリードの室内イメージ(写真:本田技研工業)

新旧モデルの室内サイズも比較してみよう。

まず、先代は、フリード(6/7人乗り)が長さ3045mm×幅1455mm×高さ1275~1285mm、フリード+(5人乗り)が長さ2310mm×幅1455mm×高さ1275~1285mm。

一方、新型では、フリード エアー(6/7人乗り)が長さ2645mm×幅1470mm×高さ1260~1280mm、フリード クロスター(5/6人乗り)が長さ1935~2645mm×幅1470mm×高さ1270~1280mm。

先代フリードは、室内長がかなり長かったが、新型は全幅を広くしているといった特徴がある。ただし、実際に乗ってみた感じでは、室内の広さ自体に新旧で差はあまり感じない。概ね互角といった印象だ。

新型フリードは、ウォークスルーも広くなり、1列目から2列目、3列目と移動がしやすくなった
新型フリードは、ウォークスルーも広くなり、1列目から2列目、3列目と移動がしやすくなった(写真:本田技研工業)

また、新型では、先代モデルの6人乗り・3列シート車でも好評なウォークスルーの利便性も向上している。ウォークスルーとは、車外に出ることなく、1列目や2列目、3列目などのシート間を移動する機能のことだ。例えば、停車時に2列目や3列目のシートに装着したチャイルドシートに座らせた子どもを、運転席や助手席から移動して世話する際に便利だ。雨の日などでも車外に出ることなく、後方へ移動できる。とくにフリードの6人乗り仕様は、2列目が2人がけのキャプテンシートのため、1~3列目の移動が可能。ひとクラス上のミドルサイズミニバン並みの利便性を誇っている。

そんなフリードのウォークスルー機能だが、新型では1列目のシート形状を変更。運転席と助手席の背もたれ内側上面を絞り込んだ形状とすることで、人が通りやすくなる工夫を施している。

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