ホンダ「フリード」新旧比較で見るヒットの法則 ちょうどいいサイズ感はそのまま熟成が進んだ
また、2列目シートに関しては、1列目シートの背面構造の改良などとの相乗効果で、足元スペースを+30mmほど拡張し、よりゆったりと座れる工夫を施している。加えて、リアクォーターウインドウを四角基調に変更し先代モデルよりも窓の面積も拡大。3列目席の明るさや視界の向上に貢献し、ロングドライブでも乗り物酔いなどをしにくく、より快適に座れる空間を演出している。
シートアレンジ・荷室の使い勝手
先代フリードは、シートアレンジが豊富な点も好評だったが、新型も同様の機能を採用する。
例えば、フリード エアーやフリード クロスターの6人乗り・3列シート車では、3列目シートを左右に跳ね上げることで、4名乗車で荷室に大きめの荷物を積むことができる。27インチの自転車でも、2列目キャプテンシートの間に前輪を入れれば積載可能で、かなり大きな荷物を積めるのだ。
しかも新型の3列目シートは、左右に跳ね上げて固定する際に、固定位置を90mm低く設定(地面からの高さは1390mm)。また、左右シートを固定するストラップのマウント位置も、先代の真上に対し新型は後方横に変更。さらに、シート自体も1kg以上軽量化するなどで、背が低い人や、重いものを持ち上げるのが苦手な人でも、より操作しやすい設定としている。加えて、3列目シートを跳ね上げて固定する際、先代ではハの字となっていたが、新型は垂直にすることで、より多様な形状の荷物を積載可能に。左右シート幅も160mm拡大したことで、荷室容量のアップにもつながっている。
一方、フリード クロスターの5人乗り・2列シート車では、先代のフリード+(5人乗り仕様)でも人気だった「ダブルフォールダウン機構」を継承する。これは、6:4分割式の2列目ベンチシートの座面を前方に跳ね上げ、背もたれを前に倒すことで、荷室をフラットにできる機能だ。シートすべてを倒せば、大人2名が横になれるベッドスペースとなり、車中泊などに便利だ。
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