きっかけはリモートワーク? 熟年離婚の「まさか」 夫婦間でも大事なのはやっぱり「ホウレンソウ」

✎ 1 ✎ 2
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

自分では伝えたつもりでも、意図やニュアンスがうまく伝わらないことは日常茶飯事です。だからこそ普段から丁寧なコミュニケーションを心がける必要があるのです。

アピールせずとも「わかってくれる」は間違い

アピールが下手な人ほど、「コツコツがんばっていれば、きっと相手もわかってくれる」と思いがちです。

もちろん努力はとても大事ですが、それだけではなかなか人に伝わりません。みんな自分のことで忙しいので、他人のがんばりなんてあまり気にかけていないのです。

「アピールばかりしている人はズルい」と思う人も多いのかもしれません。でも、コツコツ努力していることをアピールするのは当然のことで、ズルいことでも何でもありません。

アピールしなければ、自分の努力が認められることもありませんから、どんどんアピールしていいのです。

夫婦間でも、「家事をがんばった」「仕事をがんばった」と、どんどんアピールしたほうがいいと思います。

逆に、アピールをしていないから、パートナーはあなたの地道な努力に気がつかないのかもしれないのです。

なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室 (講談社+α新書)
『なぜ「妻の一言」はカチンとくるのか? 夫婦関係を改善する「伝え方」教室』(講談社+α新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

もちろん、仲がよくてラブラブな夫婦なら、無理にアピールする必要はないかもしれません。ですが、長年つき合って気持ちが冷めてきているとか、関係がギクシャクしはじめた、という場合、アピールは関係改善にとても有効です。

関係がギクシャクしているときは、お互い相手のことを疑っています。「こいつは俺のことを愛していないんだな」「金だけが目的で出ていかないのか」などと、相手に疑問の目を向けているものです。

そんな時こそ「いまでもあなたのことを愛していますよ」「仕事や家事をちゃんとやっていますよ」とアピールすることで、相手の気持ちや態度にいい影響を与えることができます。

普段からアピールしていない人が、急にアピールするのも難しいと思いますので、誕生日プレゼントに感謝や思いやりをアピールするメッセージを添えるとか、何かのイベントの際に、さりげなくアピールすることをおすすめしています。

【次の記事】「洗濯離婚」や「エアコン離婚」が起きる納得の理由

岡野 あつこ 夫婦問題研究家

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おかの あつこ / Atsuko Okano

1954年埼玉県生まれ。立命館大学産業社会学部卒業、立教大学大学院修士課程(社会デザイン学)。

夫婦問題研究家、パートナーシップアドバイザー。公認心理師。

34年間で約4万件の相談を受ける。「結婚・再婚のアツコブライダル」、「離婚相談救急隊」を運営し、夫婦問題カウンセラー育成も行う。YouTube「岡野あつこチャンネル」は登録者6万人以上。「特定非営利活動法人 日本家族問題相談連盟」理事長。目白大学短期大学部非常勤講師。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事