10年後、仕事で差がつく戦略思考 広瀬一郎著

10年後、仕事で差がつく戦略思考 広瀬一郎著

自己啓発本があふれ返る中、本書は社会人が知力と知性を身に付け、「知」において勝者となることを目的として書かれている。知識がいくら豊富でも知性と技術を伴わないかぎり知力たりえない。そうした観点から何を磨かねばならないかが平易かつ具体的に語られている。そこで最も重要な習慣は「本当かReally?」そして「なぜなのかWhy?」だとされる。5W1Hでいちばん大事なwhyが軽視されてきたのが日本劣化の主因とすれば、若い社会人がそこから立ち直ってくることは極めて重要で、本書の役割にもまた大きなものがあるといえるだろう。

「スキル」編では、仮説力と実行力をつけ正しい評価方法にのっとり成果のサイクルへ進むことが提起される。戦略的であるためには何が必要か。戦略定義、ルールとフレームの設定、シナリオとエンパシー(共感)の重要性など、著者がかかわったサッカーなどスポーツの実例が多々織り交ぜられて効果的である。(純)

東洋経済新報社 1575円

  

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