人の心を動かす応対は、松下幸之助に学べ

肩書きで人を評価することはなかった

松下は肩書に関係なく、相手を称えることを惜しまなかった(写真:Syda Productions / PIXTA)

なかなか松下幸之助のように人を感動させられるものではない。

なぜ、人は感動してくれないのだろうか。こちらの地位がさほど高くないからだろうか。いや、それならば松下はもともと名声も地位もカネもない、およそゼロからのスタートであった。ほめ方が足りないのだろうか。あるいは熱意が足りないのだろうか……。松下の言葉がヒントを与えてくれるかもしれない。

「ほめるときに、相手の本質をどう評価しておるかということや。その人の本質をまったく評価しておらん、これはどうにもならん奴だと考えて、でもほめんといかんからということで、ほめる。しかしこれでは、ほめるということにはならんわな」

口先だけでほめても意味がない

根底のところで、この人は馬鹿だと思いながら、口先だけでほめたとしても、決してほめるということにはならない。人は相手の心の動きを敏感に感じとってしまうものである。嘘はすぐに見抜かれる。

松下はいつも、この人は自分よりもいい面を持っている、相当な力を持っている人だ、とその人の本質を見つめて接していた。それが、ほめるということである。

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