「令和のコメ騒動」解消後も続いている食卓の異変 日本の食卓で麺類の登場率が増加している
ところが、総務省「東京都区部消費者物価指数」(中間速報値)によると、米類の前年同月比は2024年10月に162.3%まで伸長している。価格が大幅に上昇する中で販売金額が伸び悩んでおり、コメの買い控えが起きているのだろうか。
コメの買い控えの兆候
全国の男女約5万人の生活者から買い物データを継続的に聴取している「インテージSCI」から、購入率の推移を前年同期と比較した。ここで購入率とは、コメを買った人の割合だ。
2024年のコメの購入率は、パニック買いの起きた8月5日週に伸びが見られただけではなく、7月にかけても前年を上回る水準で推移していた。値上がりが先行していたパンや麺類などと比べて、コスパがよい食材として人気となっていたようだ。
ところが、コメの購入率は9月9日週から前年を下回っている。パニック買いの際に買いだめの動きもあったため、需要の前倒しにより一時的に購入率が落ち込んだこともあるのだろう。ただし、1カ月経っても前年割れが続いていることから、買いだめの影響だけではなく、価格の高止まりも買い控えにつながっているのかもしれない。
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