「令和のコメ騒動」解消後も続いている食卓の異変 日本の食卓で麺類の登場率が増加している

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コメ不足やコメの価格上昇を背景に、食卓で使われる食材に変化があったのかをみてみたい。2人以上家族の主家事担当女性を対象とする食卓調査「インテージ・キッチンダイアリー」から、食事場面(朝食・昼食・夕食)ごとに食卓の変化を確認した。

主食となる食材で2024年9月の登場率上位10位を抜粋すると、朝食ではコメは2位だった。コメの登場率は品薄が影響したのか8月に落ち込みを見せていたものの、9月には回復してきている。

朝食の上位には、1位の食パンをはじめ、4位のロールパン・バターロール、5位のフランスパンなどパン系の食材が中心だ。コメ不足の前からコメの登場率は限られることもあり、コメの使用にそこまで大きな影響は見られなかったのだろう。

昼食の麺類の登場率が上昇

続いて昼食では、コメの登場率は9月に1位となっているものの2位以下とは僅差であり、8月には乾麺を下回っている。そうめんやそばなどの乾麺は夏場に登場率が増加するためだ。

一方、カップ麺・スナック麺、スパゲティ、インスタント麺などは夏場に登場率が減少しがちな食材である。ところが、カップ麺・スナック麺は9月、スパゲティは8月、インスタント麺は8・9月の両月に登場率が前年を上回っていた。

コメ不足やコメの価格上昇を受け、コメを使う回数自体にそれほど変化がない中でも、麺類を活用することでコメの消費を抑える動きがあったものと推察される。

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