「令和のコメ騒動」解消後も続いている食卓の異変 日本の食卓で麺類の登場率が増加している

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最後に夕食についてみると、コメの登場率は1位で2位以下を圧倒しているが、8月、9月と前年よりもわずかに減少した。朝食・昼食と比べて登場率が高いため、見直しの対象となったのかもしれない。

2位の調理済み冷凍食品、3位の生・ゆで麺、4位のスパゲティなどで増加が見られており、ほかの食材の活用が進んでいることがうかがえる。

コメはまだまだコスパのよい食材

調理済み冷凍食品は、揚げ物などのおかずも含まれるが、チャーハンやパスタなどの主食が中心だ。内訳では、冷凍した白飯の割合が1割弱を占めていた。簡便さから人気となっているだけではなく、無駄のないように冷凍した食材を有効活用しているとみられる。

コメの不足や高騰を受け、麺類や冷凍食品などの活用が少しずつ進んできていることが見て取れた。値上がりしている状況でも、ほかの食材と比べればコメはまだまだコスパのよい食材と言える。ほかの食材の値上がりも続くなか、需給だけではなく価格の動向も今後の食卓の変化に影響を与えていきそうだ。

木地 利光 市場アナリスト

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きじ としみつ / Toshimitsu Kiji

市場調査会社インテージの市場アナリスト。食品、飲料、雑貨など各種消費財のデータを分析し、新聞・雑誌・TVなど各種メディアに対して、取材対応や情報提供を実施。メディア掲載は、年間100件を超える。

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