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ライフ #50代からの家

茶室をリノベし自分空間に、アラ還男性の理想郷 旅立つ前に夫が20歳下妻に贈った「終の棲家」

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  • 湯山 重行 建築家・一級建築士。アトリエシゲ一級建築士事務所代表
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部屋には見たこともない外国製の電動自転車がバラバラになっている。倒産した自転車メーカーの中古不動品を、ネットオークションで3台も入手し、ばらして組み立てているそうだ。

かと思えば、懐かしの2チャンネルアンプのオーディオセットが一角を占め、スピーカー前には一脚の肘かけイスが。これまた年代物のビートルズのオープンミュージックテープを聴きながら、雨のSさん宅訪問はあっという間に過ぎていった。

老後に僕がDIYをする理由

『人気建築家と考える50代からの家』(草思社)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

SさんになぜDIYするのか?と尋ねてみたら、こんな答えが返ってきた。

「老後はどうせ、みなさん暇があるでしょう?動画サイトやネットで大抵のことは調べて自分でできるから、今までできなかったことをやってみたいんだよ。マンションだったら大工工事はできないでしょう?暇を持て余したうえに、人にやってもらうことばかりが増えてもね(笑)」

自分にとって価値のあるものは何か?

Sさんにとっては古い道具をゆっくりと時間をかけてもとどおりにして、その時代を懐かしみ味わうことがまたとない喜びとなった。山の頂の家では、今日もここちよい音が聞こえているに違いない。

ガラス張りのバスルームからも海が見える(写真:『人気建築家と考える50代からの家』より)
Sさんの家の間取り(イラスト:『人気建築家と考える50代からの家』より)

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