茶室をリノベし自分空間に、アラ還男性の理想郷 旅立つ前に夫が20歳下妻に贈った「終の棲家」
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しばらくして、「主人は、海を見ながらとても満足そうでした」とTさんより連絡をいただいた。そのとき知ったのだが、完成後まもなくTさんの夫は旅立ったという。
そう、この家はTさんから夫への、最期の時間を一緒に過ごすためのプレゼントだったのだ。海を眺めながら互いを案じ合う姿を想像して、私も感無量であった。
夫から妻への最後のプレゼント
この家は、夫から妻へのプレゼントでもあった。
Tさんはこれから先、30年は住まいの心配をすることなく、美しく穏やかな日々が過ごせることであろう。仮に介護施設に移ることになったとしても、高齢者に配慮した使いやすい平屋であるから人に貸したり、売却もしやすい。
60歳を過ぎて家を建てるのも悪くない。こんな幸せが生まれるケースも実際にあるのだから。
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