プロ直伝!我が家の「オプション」選び7つのコツ 快適さとコスパの両立で後悔しない家づくりを
間取りや内装、設備など、細部にわたって自分の理想を追求できるのは、注文住宅の魅力のひとつ。マイホームを建てるにあたって、自分たち仕様にカスタマイズしたいと考えるのは自然なことだ。
一方で、ライフスタイルは時間の経過とともに変化する。子どもの成長をはじめ、家族構成の変化によって必要な部屋数や間取りが変わってくるケースは少なくない。
細かく作り込んだ間取りは、将来的なライフスタイルの変化に対応しにくく、かえって使い勝手が悪くなってしまうこともありうる。
理想の住まいを追求して作った注文住宅も、5年、10年……と時間の経過に伴い、暮らす人にとって「ベストな状態」ではなくなっているケースも出てくるのだ。
また、将来家を売却する際にも、特殊な間取りやこだわりの造作が買い手にとって「使いづらい」と感じられる可能性もある。
"憧れのキッチン"もよく考えて
標準的なI型キッチンよりも広々とした作業スペース、作業動線のよさなどから憧れる方も少なくないL型・コの字型のキッチン。
L型やコの字型キッチンは収納力も増やせるなどメリットも大きいが、キッチンスペースを広く確保しなければならず、I型キッチンと比較して設置コストは高額になる。
また奥行きがあるため、奥にしまったものが取り出しにくく、デッドスペースにならざるをえない部分など、デメリットも少なくない。
また、キッチンは15~25年程度で交換が必要になることが多い設備だけに、将来的なリフォームを見越しておかなければならない。
L型やコの字型キッチンの場合、リフォームに際しても標準的なI型より負担が大きくなってしまう。よほど強いこだわりがない限り、標準的なI型キッチンのほうが「コスパ」に優れた選択肢といえるだろう。
住宅の各階に洗面化粧台を設置すると、掃除など家事効率も向上したり、身支度もスムーズになったりとのさまざまな利点が期待できる。そうしたことから、2階、3階建ての家を建てる際に、2階以上に洗面化粧台を設置するケースも見られる。
しかしインスペクションで住宅を拝見した際、「2階に洗面台があれば便利だと思ったけれど、思った以上に使わなかった」という声を耳にする機会も多い。
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