自分の価値に自信がない人に共通する「悪いくせ」 ほめられたときは素直に受け止めることが大切

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たとえば、会社に勤めている人だと、こんなことがありませんか?

ある営業職の人が外回りから帰ってきて、オフィスで働く事務職の人と話をしています。

「お願いしていたエクセルのリスト、できてます? あ、すごい! 私には絶対できないですよ。ありがとうございます」

「いや、誰だって時間があればできますよ」

「そうかもしれないですけど、それが私にはなかなかできないんですよね」

「確かにね。逆に私は毎日外で知らない人と話すなんて、とてもできないですから」

いわゆる向き不向きというやつで、ごく普通の関係だと思います。この営業職の人に強みを聞いたとしても、「いや、特にない」と答えるかもしれません。同じく事務職の人も「特別な才能はない」と言うかもしれません。でも客観的に見れば、それぞれがこの関係性の中で価値を提供しているとわかりますよね。

「誰と働くか」で変わるあなたの価値

なんだか当たり前の話に聞こえると思います。でも実は、キャリアとか人生を考える場面になると、意外と「誰と働くか」を見落としてしまいます。「自分は営業をずっとやってきたから営業はできるけど、営業として特別にすごいかというとそうでもない」というように、自分の能力や実績だけに着目してしまうのです。

そうではなくて、誰と働くかによって価値は変わると考えてみてください。一緒に働く人との関係性が価値を作るのです。

こんなケースを耳にしたことはありませんか? 「指示が明確な上司のもとだと、パフォーマンスが出せた社員が、配置換えで丸投げの上司の下に行ったら、パフォーマンスが出せなかった」というのです。仕事のパフォーマンスを発揮するのに、人との関係性が大きく影響していることがわかります。

スタジオジブリの宮崎駿監督と、プロデューサーの鈴木敏夫さんの関係を見ていると、まさに黄金コンビのように思えますよね。

職人気質で徹底的にクオリティを追求する宮崎監督と、その才能を十二分に発揮させながら、ビジネスとして成立させていく鈴木プロデューサー。どちらが欠けたとしても、世界的な名作を生み出し続けることはできなかったでしょう。

歴史上の例でいえば、新選組もタイプの違う2人が組んだことで、動乱の幕末を揺り動かす存在になっていったといえるかもしれません。

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