昨今、ローエンドモデルのMacにも高精細ディスプレイである「Retina」が採用されてきたが、オフィス2016 for MacはRetinaもサポートし、刷新されたデザインと相まって、より洗練された印象を受ける。
また、テンプレートの充実にも力を入れている。各アプリに多数のテンプレートが用意されており、書式を細かく設定しなくても、見栄えのよい文書やポスター、グラフ、スライドを作っていくことができる。
アプリ自体の画面表示と、文書作成の美しさ。オフィス2016 for Macのキーワードと言えるだろう。
美しくなった最新のMac向けオフィス2016は、前述の通り、オフィス365 Soloの契約で利用できる。加えて、同じマイクロソフトIDを使えば、iPhoneやiPadなどのモバイルデバイス向けに提供されているオフィス系アプリも、利用できるようになる。
たとえばiPadでワードやパワーポイントを導入しておけば、ドキュメントやスライドをiPadの画面で直接見せて説明したり、ちょっとした修正だけでなく、本格的な文書作成に至るまでをこなすことができる。Macでなければ文書が扱えなかった、という制約は、過去のものとなるのだ。
オフィス365 Soloのインストール条件は、2台までのPCもしくはMacに加えて、2台のスマートフォン、2台のタブレットでの利用も可能となる。仕事用と個人用、デスクとモバイル、など複数のデバイスを扱う環境にも対応することができ、いずれの場合でも、つねに最新版のオフィスを利用し続けることができる。
ビジネスに便利な特典も
複数のMacやスマホ・タブレットを利用している人にとって、充分とも言えるライセンス条件を備えるオフィス365 Solo。しかしそれでも、これまで買い切り型で利用してきたオフィスに対して毎年使用料がかかるのは割高に思うかもしれない。
そこで、オフィス365 Soloには特典がついている。Skypeでの毎月60分の無料国内通話(固定・携帯)と、クラウドストレージOneDriveの保存容量1TBだ。
Skypeでの国内通話無料枠は、たとえばスマホが30秒20円の通話プランだとすれば、毎月2400円分の通話料に相当する。また、OneDriveの1TBプランはかなりお得と言える。同様のクラウドストレージであるDropboxは1TBのプランを年間99ドルで提供しており、オフィス365 Soloの年間使用料とほぼ同じだ。
最新版のオフィスを契約すると、約1万2000円の1TBクラウドストレージと、年間で2万8800円分の無料通話がついてくることになる。いずれも、ビジネスには欠かせない便利なサービスや特典であることから、新たなワークスタイルを整えるうえで、お得感が高い。
しかし、もちろん完璧ではない。Skypeでの通話は、スマホの通話機能で電話するよりも不安定だし、Mac版のOneDriveは、Dropboxに比べて、機能や操作性の面で大きく劣ることは留意しておくべきだろう。
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