「とにかく質推し」だったセブンを変えた切実背景 国内コンビニ大手の中で「一人負け」…打開策は

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

――具体的にどんな策を講じていますか?

先ほど申し上げたように、出店によるシェア拡大とか事業拡大はなかなか見込みづらい。その状況下で再成長するには、お客さんがセブンに持っている「割高」というイメージを拭うことが喫緊の課題です。

セブンーイレブンの店頭で目にするようになった「うれしい値!」のPR(編集部撮影)

最近、お近くのセブンの店舗に行かれた方はわかると思いますが、「うれしい値!」というピンク色のPOP、セブンで今まであまり見なかったビビッドな色のPOPがたくさん目につきます。「実は値頃感のある商品もたくさんあるんですよ」というPRを前面に打ち出していると。

これはセブンを知っている人からすると、結構驚きです。「とにかく質」で推してきたイメージのセブンが価格を押し出しているという点に、業界関係者からも注目が集まっています。

もちろん「高品質」という点は譲れないと会社は言っていますが、それとは別に「低価格」という点にフォーカスし始めたというのは、セブンーイレブンとしてはすごく大きな挑戦をしているのだな、そこを最大の課題と感じているんだろうな、というのが見て取れますね。

動画では「北米、欧州のセブンーイレブンの成長余地は?」「株価が上がらなければ買収受け入れへの圧力に?」などについても解説しています。
制作:田中険人
冨永 望 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

とみなが のぞむ / Nozomu Tominaga

小売業界を担当。大学時代はゼミに入らず、地元密着型の居酒屋と食堂のアルバイトに精を出す。好きな物はパクチーと芋焼酎。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事