福岡「生徒数右肩上がり」高校の校長がしないこと 6階まで跳ねる「ノミ」も環境次第で跳ばなくなる

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でも、世の中には「どうせ俺なんて」「どうせ私なんて」と自らもう変われないと思い込んでいる人もいれば、マネジメントする立場なのに「こいつらに何を言っても変わらないよ」と諦めている人もいます。

でも、私は人が変われるかどうかは、誰が隣にいるか次第だと考えています。

ノミの実験

思い出すのは、以前、あるプロ野球の監督と食事をしていたときに聞いたこんなエピソードです。

監督のチームでは球団が新球場に移転。以前の球場よりも外野が広く、フェンスも高くなり、なかなかホームランが出なくなりました。

選手たちは「フェンスも高い」「ドームになって追い風が吹かなくなった」とぶつぶつ文句を言っていたと言います。ところが、メジャーリーグから外国人選手がやってきてすぐにホームランを連発し始めました。そしたら、ぶつぶつ言っていた日本人選手も打ち始めたのです。

「古賀くん、これってどういうことだと思う?」

全国の球児たちのトップ中のトップが集まるプロ野球の世界。元々、どの選手にもその新球場でホームランを打てる力があったはずです。

ところが、環境が変わったら誰も柵越えを放てなくなってしまった。

そこで、「打てないね……」とぶつぶつ言い始める。

監督は「これね、ノミの実験の話と同じなんだよ」と言うのです。

ノミの実験の「ノミ」とは、あの自然界にいる小さなノミのこと。

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