日曜劇場「海に眠るダイヤ」が"超名作になる予感" 戦後の端島と、現代日本を重ねる重厚な物語

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前作ドラマ『MIU404』の“404”は、警視庁機動捜査隊(MIU)の捜査員である主人公のコールサインだが、同時にWebブラウザでインターネットのページが見つからないときの表示「404 not found」のエラーコードの意図もあり、答えが見つからない社会問題を描くことを示していた。

1955年と2018年の意味

本作でのそれは、ふつうに考えれば、1955年の海底より深い地の底の石炭と、2018年に生きる人々の心の奥底に眠る希望をダイヤモンドとして、それぞれにとっての大事なものを掘り起こす姿を描くのだろう。

しかし、それだけではなく、1955年と2018年の時代にも別の意味があるのかもしれない。

1955年は自民党が結成され、日本戦後の政治体制が生まれた年でもある。一方、2018年は平成最後の1年であり、新たな社会がはじまる前夜でもあった。両方に共通する“ダイヤモンド”を意味する何かがあるのか。それはこれから徐々に明かされていくだろう。

この先、毎週の放送後にSNSやネットニュースがにぎやかになっていきそうだ。今期No.1の話題作であり、注目作であることが第1話から示された本作。名作になる予感があふれるなか、この先のストーリーが早くも気になっている視聴者は多いことだろう。

武井 保之 ライター

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たけい・やすゆき / Takei Yasuyuki

日本およびハリウッドの映画シーン、動画配信サービスの動向など映像メディアとコンテンツのトレンドを主に執筆。エンタテインメントビジネスのほか、映画、テレビドラマ、バラエティ、お笑い、音楽などに関するスタッフ、演者への取材・執筆も行う。韓国ドラマ・映画・K-POPなど韓国コンテンツにも注目している。音楽ビジネス週刊誌、芸能ニュースWEBメディア、米映画専門紙日本版WEBメディア、通信ネットワーク系専門誌などの編集者を経て、フリーランスとして活動中。

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