真壁さんの仕事場を訪ねると、中庭側の屋根部分の窓に目がいった。光が入って気持ちがいいが、見られているドキドキ感もある。
「見る・見られる関係において、窓辺をスクリーンとしてどう表現するか。だから窓辺は面白い。ここでは完全に閉じてしまうと部屋が狭く感じるので、透けた素材をはめて隠しながら使っています。ショップやアトリエなどは、窓辺にディスプレイしてあえて見せている部屋もあります」(真壁さん)
ビラ・モデルナ内で、部屋を5回引っ越し
閉ざされた室内にいながら、外とつながる。「見る・見られる関係」は居住者や来訪者の安心感にもなっているという。
以前は入居において、居住している人の推薦が必要だった。ビラ・モデルナの理念を理解しているか、気持ちよく利用できるか、ふるまいや人柄に対するお墨付きが条件だった。これには、空間を楽しめる居住者を継続的に募りたいという意図もあったようだ。
真壁さん自身も同様に入居し、仕事の規模に合わせてこれまでビラ・モデルナ内で部屋を5回引っ越した。現在の部屋は「終の仕事場」と語り、いまも通っている。
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