わが子の「体験格差」に悩むシンママを救ったもの 習い事や旅行、アクティビティは贅沢なものか

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一家は筆者と別れたあとも何度も各所を繰り返し歩いて満喫し、帰路についたようだ。

別れ際、「夏休みの最終日に家族全員で一緒に遊べたことが何よりもうれしかった」という声を寄せてくれたのが、なんとも印象的だった。

その言葉からは、全員が平等に遊びたくても遊べないというもどかしさと、やっぱりみんなで一緒に楽しみを共有できるうれしさが、そこはかとなくにじみでていたからだ。

子どもが興奮して車両が脱線すると、小田急電鉄広報部の荻本さんがていねいにメンテナンスしていた(写真:筆者撮影)
アスレチックパーク入場前にスタッフの事前注意事項を聞く一家(写真:筆者撮影)

切実に困っている「体験欠如」

体験格差を解消しようと、すでに複数の団体で取り組みをし始めている。

子どもの教育格差解消を目的に活動を行う公益社団法人「チャンス・フォー・チルドレン」(CFC)が取り組む「子どもの体験奨学金(電子クーポン)事業『ハロカル』」、アソビュー、花まる学習会、慶応義塾大学、リディラバの4者が連携する「子どもの体験格差解消プロジェクト」などだ。

フローレンスも同様に従前より検討を進めていた。本格的に考え始めたのは、2017年から開始していた基幹事業の1つ「こども宅食事業」がきっかけだったという。

事業を実施するなかで、利用家庭と関わる際に、切実に困っていることとして「体験の欠如」という言葉を何度も耳にしていたのだ。

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