わが子の「体験格差」に悩むシンママを救ったもの 習い事や旅行、アクティビティは贅沢なものか

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横浜市在住の三平さん。30代のシングルマザーで小学生の長男と長女と、保育園児の次男の3人の子どもを育てている。数年前に離婚して、個人事業主と週に3回のパート、離婚までに貯めておいた貯金をたよりに生計を立ててきた。

金銭的にはなんとかやりくりをしながらも、子どもたちはできることをと、長男にはバレーボールやボーイスカウト活動に参加させている。フレキシブルな働き方をしながら、子どもたちができることをなんとかサポート。

しかし、子どもが3人もいると、誰かが活動するときには誰かをその活動に付き添わないといけない。3人が満足するように活動させることは難しかった。

キャラクターTシャツを親子お揃いで着用。お出かけの際には迷子防止のためにも目立つ色合いのお揃いの服を着るそう(写真:筆者撮影)※一部加工しています

体験格差が生まれる深刻な事情

「子どもが同時に習いごとをさせてあげられるようにと、市のファミリーサポート(育児支え合い)のような制度の活用を一度は検討しました。しかし、同時に兄弟を預かってくれる人が少なく、また希望する夕方からの時間をサポートできる人が少ないので、なかなか思うように制度を利用できませんでした。

そうなると、親は私だけなので、子どもを同時にそれぞれの習いごとへ行かせるのは難しくなります」と三平さん。

普段子どもたちが学校に行っているときは、それでも時間をずらしてやりくりできるからなんとかなっているが、夏休みになると実に頭を悩ますという。

「例えばバレーボールやボーイスカウトなどは、試合やイベントの出演になると長時間の付き添いになります。練習も多いチームなので、旅行の日程を組むのもなかなか難しい。みんなが行きたいところにそれぞれ連れていってあげたくても、叶わないのです」(三平さん)

現状は長男・長女が習いごとやアクティビティ体験することを優先させており、それも金銭的にも負担が少ない道のりを模索し続けている。たしかに今は貯金があるのでやりくりできているが、食費や教育費などこれからさらに出費がかさめば、悩ましくなることもあるだろう。

だからこそ仕事をしているあいだも、ひとり親支援の情報サイトは常にチェックして、サポートしてもらえるあらゆるものを検討していた。

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