「自動音声ガイダンス」電話の巧妙すぎる詐欺手口 総務省をかたり「電話料金が支払われていない」

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だまし方も、LINEで偽の「逮捕状」を見せるなど、巧妙です。今回は、ビデオ通話を使っていたといいます。詐欺グループとしては、相手の顔を見ながら話せるので、本当に詐欺の話を信じ込んでいるのかをその表情で確認しながら、話を進めることができます。

もしこうした行為の途中で詐欺だと気づき、被害に遭わなかったとしても、安心はできません。一人暮らしの状況や、家にお金を置いているなどの情報が知られていれば、強盗のターゲットになる恐れがあるからです。いかに犯罪の予兆電話に応じないかが、大事になります。

ただし、音声ガイダンスの電話は、「電話が止まる」とかかってくるだけではありません。

昨年、多くかかってきたものに「電気料金が払われていないので、2時間後に電気が止まります」という電力会社をかたる電話もありました。

「荷物が届いています」という音声も

ほかにも、郵便局をかたる自動音声ガイダンスの電話もあります。

「荷物が届いています。オペレーターにつなぐ場合は2番を押してください」

この電話を受けた方は「荷物が届いた」と思い、電話のボタンを押したくなるのではないでしょうか。この場合、荷物の配送名目で、住所や氏名を聞かれることになります。こうした個人情報をもとに、犯罪グループのもとにある闇名簿の情報がアップデートされてしまうと、詐欺だけでなく、強盗被害に遭う可能性も高まってしまうというわけです。

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