アマダ・就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業--あらゆる製造業を支える金属加工機械の大手
自動車や電化製品を構成する数々の金属部品。その製造に欠かせない設備の一つが、金属を成型する金属加工機械だ。神奈川県伊勢原市に本社を置くアマダは、レーザーマシン、ベンディングマシンなど板金機械で国内シェア6割を握る大手メーカー。世界でも欧米を中心に高シェアを誇る。独自の割賦販売システムを活用した中小企業への手厚いサービスに定評があり、別名「販売のアマダ」。株主持分比率80・0%(2011年6月末)と財務基盤も盤石だ。
技術面では11年、自社製レーザー発振器を搭載した「ファイバーレーザー加工機」を発表した。従来製品に比べ3~4倍の速さで金属板を切断できる製品で、主要部材のレーザー発振器を内製化できるのは、現在のところ業界内でアマダのみ。近年は主力の板金機械のほか、切削機械や工作機械にも力を入れており、「金属加工機械の総合メーカー」を目指している。
地道な採用活動で製品への理解促す
「アマダの事業に対する理解を深めてもらうため、さまざまな仕掛けづくりをしている」。山崎正浩人材開発室長は、自社の採用活動について、そう話す。国内外の多くの製造現場に板金機械を供給するアマダだが、製品が一般消費者の目に触れることはほとんどない。学生の間での知名度も、高いとはいえないのが実情だ。
このためアマダでは、学生が実際の製品と接触できる機会を豊富に用意している。2年に1度開催される工作機械の国際見本市「JIMTOF」で学生専用の案内窓口を設置するほか、夏休みには技術系学生向けにサマーインターンシップを開催。研究室単位での工場見学受け入れにも積極的だ。