アマダ・就活学生に贈るキラリと光るBtoB企業--あらゆる製造業を支える金属加工機械の大手
さらに全国約30校の大学に人事部が足を運び、学内説明会に参加する。製品の映像を上映したり、アマダの機械で作られた加工サンプルを展示したりしながら、事業と製品について説明。伊勢原市の本社で開く説明会は、学生が製品について理解できるよう、展示場の見学や若手社員による機械の操作説明がプログラムの中心だ。加えて、仙台、名古屋、大阪、福岡の4都市でも自社説明会を開催する。
人材開発室の池島麻加里さん(11年入社)も、学内セミナーがきっかけで、アマダへの入社を決めた一人だ。就職活動の早い段階からメーカーを志望していた池島さん。アマダの製品には、「電機から自動車まで、日系メーカーのブランド全体を支えているのだという魅力を感じた」と話す。さらに本社に併設された展示場や、顧客のための研修・宿泊施設を目にして、「お客様のことを考え尽くした環境にも引かれた」と言う。
学生一人ひとりの個性を引き出すため、面接の方法にも工夫を凝らす。アマダの採用試験は、職種別が基本。学生は応募の段階で、技術、サービス、セールス、管理の中から、希望する職種を選択する。2回の面接のうち、1次面接には、入社後の上司にもなりうる各職種の現役社員が面接官として参加する。さらに、事実上の最終試験となる2次面接(役員面接)では、学生がリラックスして臨めるよう、1人につき約30分もの時間をとっている。