石破茂、子どもに語った"らしさ全開"の5つの本音 総理就任早々から「ブレ」も指摘されているが

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政治家という仕事のやりがい

一口に「政治家」と言っても、いろんな役割の政治家がいます。

総理大臣がいて、大臣がいる。そして知事や町長がいます。だから、政治家のやりがいというのは、それぞれ違います。

全国には47の都道府県があって、1718の市町村があります。町議会議員や市議会議員などが1番身近な政治家。それから知事や県議会議員などが、その次の都道府県レベルの政治家。そして国会議員がいます。

自分ががんばって働きかけたことで道路ができたり病院ができたり、あるいはそこに企業が来たりして、そこに住む人、1人ひとりに喜んでもらえることが、地方の政治家のやりがいだと思います。

「みんなが喜ぶこと」だけでは国はつぶれてしまう

「国会議員」という国の政治家は、目に見えて人々の暮らしがよくなったということにはなかなかなりません。どんどん人口が増えていた時代には、新幹線や高速道路をどんどん作ることができて、みんながすごく喜んでくれました。

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でも今は、人口がすごく減って、入ってくる税金が減って、国が多額の借金をしているので、みんなが喜ぶことはなかなかできないんです。まずは、どうやって次の時代に負担がかからないようにするかを考えなくてはいけない。あるいは、何かするにしても、優先順位を決めなくてはいけない。自分のやってほしいことの優先順位が高いとみんな喜ぶけど、優先順位が低いと怒るわけです。

でも、これは我慢してということも言わなければいけない。あるいは消費税を上げるなど、みなさん嫌だろうけど、次の時代のために我慢してくださいということを言わなければいけません。

だから今は、総理大臣や大臣、国会議員たちのやりがいは、「次の時代のためにこれをやった」という納得感ではないでしょうか。

国の政治家が、「みんなが喜ぶようなこと」ばかりやると、国はつぶれてしまうかもしれません。

※本インタビューは、石破茂氏の総理就任後ではなく、就任前の2018年11月に行われたものです。

長谷部 京子 happier kids program主宰

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はせべ きょうこ / Kyoko Hasebe

東京都出身。青山学院大学卒。happier kids program主宰。リクルート社等を経て、経営者を育成する「大坂塾」に勤務しつつ、2012年、小・中・高校生の教室happier kids programをスタートする。自身の子育ての経験、我が子の中高時代の友人たちが、「ただいま!」と訪れてくれたことが教室の原点。学校、家庭以外の「心の居場所」になりたいと願い、教室を運営している(教室のモットーは、「工作、クッキング、コンテスト応募、工場・会社見学など、子どもたちの得意なこと、一人一人が夢中になれることを見つけて、みんなで楽しむこと」)。中学生以上は、「会いたい人に会う企画」として、インタビューを実施。小学1年生で入室した子が、高校生になっても通い続けている。また、「子どもたちの夢と志を応援するドリームシッププログラム」を共同開発し、日本やドイツの各地で開催。これまでに、約1500人の親子が、リアル参加している。

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