石破茂、子どもに語った"らしさ全開"の5つの本音 総理就任早々から「ブレ」も指摘されているが

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

3つ目は、あなた方のような子どもたちの世代に大きな負担がかからないように、国の財政をもっとよくすること。

やりたいことはこの3つです。

総理大臣と意見が違う時は……

憲法改正については、当時の総理大臣であった安倍晋三さんと意見が違う点がありました。でも、その時の安倍さんは、まだ総理大臣として意見は述べていなくて、自民党総裁として述べていたんです。「自民党総裁としてこう思います」と言っていて、まだ、「私は総理大臣としてこう思います」とは言っていなかった。自民党の中で、もっと議論はすべきだと思いました。

でも、総理大臣として言ったことは、自民党は全員賛成しないといけません。自分の党が選んだ総理大臣だから、総理大臣が決めたことは、全面的に支えなければいけません。

総理大臣は「国会議員の100倍」は大変な仕事

総裁選に立候補する理由

今でも総理大臣になりたいとは全然思っていません。総理大臣はすごく大変な仕事なんです。大臣の10倍は大変だと思います。国会議員の100倍は大変だと思うんです。

歴代総理大臣をみると、大平正芳さんは総理大臣の時に亡くなりました。小渕恵三さんは、総理大臣をやっている時に倒れて、その後亡くなりました。

総理大臣は命を懸けなければ務まらない、ものすごく大変な仕事です。みんながやってほしいと思うこともなかなか実現できない。だから、個人的な幸せを考えたら、できればやりたくない仕事です。

でも、憲法改正や財政健全化など、みんながやりたがらない仕事をやる人がいない時に、「私もやりません」と言ってはいけないのではないか……。だから私は、自民党の総裁選に立候補しました。「やりたい、やりたい」と言ってやる仕事ではないです。

私は今まで大臣を6年もやりましたが、防衛大臣なら防衛大臣、 農林水産大臣なら農林水産大臣、地方創生大臣なら地方創生大臣と、それぞれの仕事をパーフェクトにこなそうと思ってやっていました。政治家としては、総理大臣になるよりも、そうやって自分の得意な分野で、大臣を何度もやったほうが幸せかもしれないですね。

次ページそれぞれのレベルで異なる政治のやりがい
関連記事
トピックボードAD
政治・経済の人気記事