石破茂、子どもに語った"らしさ全開"の5つの本音 総理就任早々から「ブレ」も指摘されているが
今財政をよくしておかないと、今の子どもたちが大人になったときに、とんでもないことになる。今でも国民1人当たり約1000万円の借金がありますからね。つまり、国民が国にお金を貸しているんです。それを国債といいます。
今の政治家たちが自分たちの人気を確保するためにいろんなことをやって、それにかかるお金は次の時代の人が払うというようなことは、やってはいけないんです。だから私は、消費税は必要で、消費税を10%に上げることは必要なことだったと思っています。
日本には、病気やけがをした時、誰もが病院で診てもらえるすばらしい制度があります。「国民皆保険」という制度で、少ない負担で、誰でもいつでも、どこにいてもお医者さんにかかれるという制度です。
でも、だんだん高齢者が増えてきて、医療にかかるお金が、国の予算の中で、多くの割合を占めるようになってきています。このままでは、この制度を維持することが難しくなるでしょう。
だから、国民にも負担を求めていかないと、保険証1枚あれば誰でも病院にかかれるという制度自体が崩れてしまいます。
「風邪を引いた、おなかが痛いといった簡単な病気や、ちょっとしたけがなどの場合は、自分で薬を買って治してくださいね」というようなことも言わなくてはいけなくなってしまうのです。
こういった、国民が喜ばないことだけど国のために必要なこと、将来の世代に大きな負担を残さないために必要なことを、政治家は言わなくてはいけないと思います。
「憲法を改正しましょう」は、国民はあまり喜ばない
「憲法改正」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
憲法9条に書かれていることは、「日本は軍隊をもたない」ということです。日本は世界の人を信頼して平和に生きていく、それが日本の生き方です、と書いてあるのが憲法です。
でも、日本が他国を侵略することはないけれども、どこかの国が日本を侵略した時に、それを追い払う能力だけはもっておく必要があるのではないか、追い払う能力をもっていることが相手にわかったら、攻めてこないのではないかということで、現実には自衛隊をもっています。
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