ひと烈風録【中編】
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2月下旬、ようやく体が空いた泉に私はインタビューをした。
泉は、テレビに出ているのは「国民を救う」方向に政治を引き寄せるためだという。
「救民内閣構想」とは
「株価が高騰しても、国民は30年も給料が上がらず、物価高で苦しんでいます。税金と保険料の国民負担率は欧州並みの5割です。このまま財務省主導で国民の負担が増えれば、日本は滅びる。まず負担を減らし、国民を救わねばなりません」と顔を紅潮させて語る。
「食料品などの生活必需品の消費税は英国のようにゼロにし、子どもの医療や、保育、教育の無償化を行う。安心して子どもを育てられるようになれば、絶望的に落ち込んだ出生率も回復します。財源は、既得権にメスを入れてひねり出す。簡単ではないけど、国民の側に政治を取り戻さなくては何も変わりません。明石のモデルを全国の自治体に広げる“横展開”は進んでいます。次は自治体から国への“縦展開”。国にも声が届くようメディア発信に力を入れています。まだまだ足りません」
泉の発信の先には、「救民内閣構想」という政権交代を視野に入れた戦術が用意されている。
右か左かのイデオロギーではなく、国民の負担を減らして生活の質を高める軸に政治勢力を結集し、古い自公政権を一挙に覆すイメージだ。
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