理解しがたい「他人の行動」心読める行動パターン 人間関係を築く指針となる「愛着行動システム」

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不安型の愛着スタイルは見捨てられることへの不安が特徴で、愛情を求める行為や、すでにある受容をさらに求めるという形で表れる。ハザンとシェイバーによる別の研究によれば、調査対象者の約5分の1にこの愛着スタイルが見られた。

一方、明らかに連続体のもう一方の端に当たる拒否・回避型の愛着は、親密になることへの抵抗が特徴だ。拒否・回避型の人は、(すぐに強い感情を抱く傾向がある不安型とは異なり)なかなか人を近づけず、心の中の感情を表に出さない傾向がある。

ハザンとシェイバーの研究では、調査対象の成人の約4分の1がこの愛着スタイルだった。

3つ目のカテゴリーは、上記2つのカテゴリーの混合型とみなすことができる(「無秩序型」と呼ぶ研究者がいるのはこれが理由だ)。

この不安・回避型の愛着スタイルの人は相矛盾する反応を示すことがあり、親密になることを強く望みながらも、親密な結びつきへの抵抗も示す。私が以前見かけた若い女性は、前に「YES!」、後ろに「NO!」とプリントされたTシャツを着ていた。不安・回避型はちょっとそんな感じだ。

気力が弱っているときに、決まって取るスタイル

全体として見れば、ほとんどの人はここまでに説明した行動様式のうち複数が混じって表れる傾向があるが、たいていは、気力が弱っているときや不安におそわれたときに決まって取るスタイルがある。

自分の愛着スタイルを知るとともに、人間の神経系は第一に危険から身を守るように進化してきたことを理解することは、自分や他者の行動を理解する助けになる。

また、とくにその行動が理屈に合わない、あるいは場違いだと見える場合は、人間を突き動かす基本的な欲求を理解するのにも役立つ。愛着スタイルは心理学の世界ではよく知られているが、社会全体では広く議論されていないようだ。

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