パーパス経営から「エシックス経営」に進化せよ 「多」律背反を解くための商売の基本倫理とは

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エシックス経営
デジタル化が進めば進むほど、デジタルな発想を超える視点が求められる。それはアナログの世界に戻ることではない(写真:bee/PIXTA)
数年前から企業経営の分野で「パーパス」が注目されている。ミッション、ビジョン、バリューの上位概念として、「自分は何のために存在するのか」、そして「他者にとって価値のあることをしたい」という信念を意味している。組織や企業の存在意義を問い直す言葉だ。
立派なパーパスを掲げる企業は増えたものの、その実践に行き詰まっているところが出てきている。それは「パーパス」というきれいごとを実践するには、倫理(エシックス)を日々の「行動原理(プリンシプル)」にまで落とし込むことが求められていないためである。
それでは、倫理とは何か、そして、どのように企業経営に取り込んでいくべきか。「パーパス経営」ブームの火付け役でもあり、日本を代表する企業のアドバイザーを長く務めてきた名和高司氏が、このたび『エシックス経営』を上梓した。
今回は、エシックス経営の考え方を日本企業の事例とともに紹介する。

エシックス経営の聖地

前回は、エシックス経営とは何か、なぜそれが今、問われているかについて論じた。そして、世界企業における実践例として、ジョンソン・エンド・ジョンソンとマッキンゼーのケースを紹介した。

エシックス経営: パーパスを経営現場に実装する
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