「数字とファクト」で経営する社長が残念な理由 一流の経営者はなぜナプキンに図を描くのか

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正面を向く女性
経営を考えるうえで、数字やファクト以外に必要なものとは(写真:8x10/PIXTA)
経営者やマネジャーになれば、自分の仕事だけでなく、会社の経営についても考える必要がある。ところで、経営についての考え方を、あなたはどのようにして身につけただろうか? その考え方はベストと言えるだろうか? 外資系の事業会社やコンサルティングファームを経て、いまはビジネススクールで教鞭をとり、『武器としての図で考える経営』を上梓した筆者が、経営について考える際の重要なポイントについて紹介する。

事業戦略や組織運営、マーケティングやイノベーションなど、経営について考えるということは、企業の未来を左右する重要な意思決定をすることに他なりません。

ところで皆さんは、日々の仕事の中で経営について考える際に、次のような悩みを持ったことはないでしょうか。

「現在の延長線上でしか解決策が出てこない」

「結局、勘と経験だけが頼り」

「他社の真似か、対症療法的なことばかりしている」

このように、経営について考える際に「この考え方でいいのかな?」「もっといい考え方があるのではないか?」と不安を感じている人は少なくありません。

何をもとに経営を考えているのか?

『武器としての図で考える経営』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

なぜ経営について、自信を持って考えることができないのか?

どうすれば、正しい意思決定をしたり、新しいアイデアを考えたりできるのだろうか?

それについてお話しする前に、まず皆さんが、そもそも経営について、いつもどのようにして考えているかを振り返ってみて下さい。

いまどき「勘と経験」だけを頼りに経営を考えている人はいないでしょう。では、何をもとに考えているでしょうか? 経営会議の資料には、何が書かれていますか?

それは数字やファクトではないでしょうか。

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